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1]   英単語6000語丸暗記しろって・・・(高校時代)

 私は確かに英語が大好きだった。高校一年までは。

英語クラブに所属し、英字新聞のstudent版を友人たちと読んでいたあの頃。

なのにあっという間に劣等性に転げ落ちてしまったのだ。

 

 まず、挫折の第一の原因はリレー6000語(だったと思う)とかいう単語ブック。

私たちは100語を範囲として2週間に1度テストを受けさせられた。何の脈絡もなく単語を丸暗記するのは大変つらいものだ。単語間のつながりは何も無く、なんでこの順番に出てくるのか理解に苦しむほどだった。

 

 しかしただ順不同に出ていたわけではないのだった。

ある日英語の大好きな友人が発見したのだ。彼女は言った。「これはハムレットね。」そうなのだ。小説の中から単語は拾われていたのだった。

 

 当時、世間では「出る単」が出回っていた。受験勉強という観点から見ても6000語の中の1000語を覚えているのと、出る単の1000語を覚えているとのでは確実に効果の程が違うのに何と非効率なことをする学校なのであろうか。

 

 しかしそれ以前に私には我慢できないことがあった。英語を試験のための学科として学ぶことだ。

答えがひとつしかない英作文。間違い捜しの文法。それはもはやコミュニケーションの手段としての勉強ではなかった。

 

 もちろんこれは負け犬の遠吠えといえるものかもしれない。なぜなら私の周りには英語の大好きな友人たちがたくさんいたのだから。

 

 しかし、しかしである。10数年後、私は身を持ってやはりこの勉強法は間違っていたということを確信したのであった。それは後ほど。

 

 

 

update:

2004/08/17

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