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夫婦間の国際摩擦?
更新日時:
2004/08/23
シドニーオリンピックで、アメリカと日本のサッカーチームが対戦した翌日、知人に「お宅では昨日国際問題はありませんでしたか?」と聞かれ、そういえば、いつもは大騒ぎしてゲームを見ているPAULが、あの日は妙に静かに見ていたのを思い出した。知人は続ける。「Gさん(アメリカ人)はアメリカが勝って嬉しかったけど、日本人の奥さんに悪いから、静かに一人で喜んでいたそうですよ。」
しかし、私は思う。PAULは私に遠慮して静かにしていたのでは断じてない。彼は戸惑っていたのだ。
なぜ戸惑っていたのか。それは日本のテレビで放映するのは日本のチームばかりだから(当然だけど)、必然的に最初の試合から、日本のチームを応援し続けていたのだ。そこへ突然現れたアメリカチーム。選手ももちろん知らない人ばかり。日本チームは名前も顔もなじみなのに。いくら愛国的なアメリカ人といえども、頭の切り替えには多少時間がかかる。それが、あの妙な静かさにつながったのだろう。
あれから4年の月日がたち、今またアテネオリンピックの最中だ。考えてみれば自国の選手を思う存分見られないのは、ちょっとかわいそうかも。彼はそのことに対しては、何も文句を言っていないけど。
以前、日本の女子バレーチームがアメリカと対戦した時、あきらかに日本に声援を送っているので、からかって聞いてみたことがある。「どっちを応援」しているの?」
「Well,」彼は考えながら言う。「体が小さい方が勝つ方がおもしろいんじゃない?」
ま、そういうことにしておくか。
今日もオリンピックの卓球で、相手がアメリカ人だということを忘れて、ひたすら愛ちゃんに声援を送るPAULであった。
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