アメリカ人は食べることが大好き。でも・・・・
更新日時:
2004/09/04
けっしてグルメではない、と思う。(もちろん、平均的なアメリカ人というのは存在しないので、あくまでも私の知る範囲内で、と付け加えておこう。)
来日直後のPAULが驚いていたのは、日本人の食は細いように見えるのに、テレビでは毎日のようにグルメ番組をやっていることだった。そしておいしい店を発見したら、電車を乗り継いででも食べに行くバイタリティーあふれる人々。5000円のスペシャルランチにも嬉嬉として列を成す。(高いものを並んでまで手に入れたいという真理が理解し難いらしい。)また、新しい食材は必ず試してみる、という好奇心旺盛さも私たち日本人の特徴かもしれない。
反して、アメリカでは食においては結構保守的だ。食卓に出る食事はシンプルで、野菜の数は極端に少ない。そして毎日代わり映えしないように見える。どうも少ない種類を大量に食べるのが好きらしい。また、サラダを除き、食事は必ず暖かくなくてはならないのが鉄則だ。見た目の芸術性など全く関係ない。もし、アメリカからゲストが来たら、牛丼はいいけど懐石料理はやめた方が無難かも。価値もわからないと思うし。
また、アメリカには人工のフレーバーを付加したものも多い。例えば、バニラやチョコレート味のコーヒー、ラズベリー味アイスティーとか。コーヒークリームにもフレーバーがある。私もこれはこれで好きだけれど、通の人から見たら、許しがたい邪道だろう。
アメリカのスーパーに行って驚くのは、少ないカテゴリーに実に多くの種類があるということだ。例えばコーンフレークとかアイスクリーム等が何百種類もあるのだ。つまり毎日同じものを食べているけれど味が違う、と言うことなのだろう。果たしてヨーグルトにここまで違う味が必要なのか理解に苦しむところではあるが。
数年前、我が家に来た客人は、毎日のようにアメリカ資本のファーストフード店に通い、私たちをげんなりさせた。何しろ京都に行ってもケン○ッキーにマッ○なのだから。見た目が気に入らないと試してみようという気も起こらないらしい。
もちろんすべてのアメリカ人がそうではない。すき焼き、焼きそば、ラーメン、寿司などすべてを気に入り、「日本の食べ物が恋しくなるよ。」と言いながら帰った人もいる。
食べ物の好みは本人さえその気になれば絶対変わる。ちなみに我が家のアメリカ人は、今では梅干や納豆をこよなく愛し、アメリカから帰ると、まず最初にぶりの照り焼きをリクエストするほどの日本食通である。