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アリゾナにサマータイムはない

更新日時:

2004/11/12 

 アリゾナからテキサスまで片道丸二日間かけてドライブした時のこと.。
テキサスに夜遅く着いた私たちは、レストランで食事を取ることにした。ところがレストランが閉まっている。まだ9時半なのに、と思っていたら、実はもう11時半なのだった。

 

 アメリカには6つのタイムゾーンがある。通常は山岳部標準のアリゾナとニューメキシコは同じ時間帯なのであるが、夏は違っていたのを忘れていたのだ。ニューメキシコは夏時間を実施しているのに対し、アリゾナはしていないのだ。

 

 ちなみにサマータイムという言い方は完璧にジャパニーズイングリッシュで、英語ではDaylight Saving Timeという。

 

 アメリカ内で時差があるのは本当にやっかいだ。飛行機で移動する時はしっかり時計を合わせるのを忘れないが、車の時はうっかり時差の存在を忘れてしまう。しかも、夏時間を全ての州が実施していないのだから、いくら州ごとに法律が違うとはいっても、旅行者にとっては迷惑この上ない。

 

 もっと迷惑なことがある。アリゾナにはナバホ先住民保護区があるが、ここは他の州にまたがって存在しているため、ここだけは夏時間を実施しているのだ。保護区の友人と待ち合わせする時、「どっちの時間に合わす?」と確認しないと待ちぼうけを食わされてしまうかも。(あ、逆か。待たしてしまうのね。)さぞかし、うっかりミスも多発だろうなあ。

 

 夏時間を実施していないもうひとつの州インデアナも同じように場所によって違うのだそうだ。州の意味っていったい何?

 

 ちなみにアメリカは、日本より時間が遅れていることになっているが、これはヨーロッパを基準に時間が設定されているため、極東に位置する日本は最初に日が昇り、最西のアメリカ大陸は最後ということにされているだけなのだ。しかし実際は地球は丸く、アメリカは日本の東にある。アリゾナは日にちでいうと16時間遅れであるが、実際は8時間早いと言うほうが正確なのだ。そうやって考えたほうが日本から、さらに遠い東海岸の方が時差が14時間と縮まっているという現象も理解できる。

 

 アメリカ国内を移動する時、この時差をしっかり把握していないと、到着時間を見ても、いったい何時間のフライトか皆目わからない。旅行者のみなさん、くれぐれもご注意を。

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